2012 1.10
今年はじめての映画鑑賞(言い方が古いかも;)で
「山本五十六」を選びました。
真珠湾攻撃から始まった太平洋戦争。
70年経った今、当時のことを詳しく知ることも
ままならない状況で、なぜ愚かな戦争に至ったかなど
大まかではあるけれど知ることが出来るのは
最近ではこの映画だと思います。
しかし短い時間で伝えるのは無理があり
さわりだけのような物足りなさはある。
もともと山本五十六連合艦隊司令長官のことは
戦争を回避させたいと思っていたトップの
海軍の軍人であることや
真珠湾攻撃の作戦後の和平交渉などの計画や
最後に一式陸攻で移動中に撃ち落されたことなど
我々の年代だと知っている者も多いと思う。
映画からは開戦前の軍部官僚の暴走や
大衆を扇動するマスコミの愚かさや
戦争景気を期待する民衆の多かったことなど
見ていてその愚かさに胸が苦しくなる。
戦地で命を落してゆく若者のことや
全体を見ないで精神論だけで泥沼から
抜け出せない軍部の姿など
なぞるように展開していく。
ハッピーエンドとは程遠いノンフィクションなので
胸を締め付ける虚しさが見終わっても残ってしまった。
しかしあの狂った時代が在ったことを
日本人は風化させては絶対いけない。
若い人にこそ観て欲しい映画だが
観客は年配ばかりだった。
胸のつかえが取れないまま映画館をあとにした。
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