2011.09.05
道の駅「やまだ」から朝早く動いて
岩手県下閉伊郡山田町の「びはんプラザ山田店」に
入り時間より早く向かいました。
町の道が湾をなでるように通っているから
ここも津波でほとんどが根こそぎ壊されている。
家の建物が無くなっています。
今までも同じ様な光景を見続けて来たので
写真は撮らないでおきたいと思いました。
山田店も天井まで津波に襲われたそうです。
道の向こう側は海が見えます。
以前は海は見えなかったそうです。
今は遮る建物が無いので直接海が見えます。
スーパーとして復興に向けていち早く立ち上がり
近郊の人々を支えて来たそうです。
そのおかげで品物を手にすることが出来るようになり
近郊の人々が沢山集まっています。
今でも店の入口の大きな柱は
大きな傷跡を残しています。
あえてそうしているんだそうです。
偶然とはいえ
感動的な出会いになりました。
店長のTさんです。
まだ開いていない店の駐車場に入っていくと
Tさんがいました。
お店の人だとすぐ判り
「専務のMさんですか?
今日歌うことになっている
きくち寛です」と声をかけると
「店長のTと申します。
感動です!
いやーここで
きくち寛さんに
お目にかかるとは思いませんでした!
実は
十数年前にHPからCDを注文して
ずーっと聞いてきたんです!
こころの支えにして来たんです!」と
本当に感動しておられました。
Tさんの出張中にきくち寛の訪問コンサートが
専務との間で決まり
Tさんは数日前まで知らなかったそうです。
なぜ自分が山田町を選んだかというと
朝日新聞に5月頃山田町の龍昌寺というお寺が
避難所として使われている記事を
姉から出発前にメールで教えてもらいました。
それで電話をしてみたのです。
龍昌寺はもう避難している人数が5名になったので
山田町の町役場の電話番号を教えて頂き
電話をして歌える場所を検討してもらいました。
御蔵山にテントがあるのでそこで出来る可能性もあるのですが
告知してもなかなか難しいのではということで
スーパーのびはんプラザの専務のMさんを教えてもらい
交渉しました。
OKになり店の外ですが野外でやりましょうと決まりました。
当日聞きましたが
専務のMさんは全て流されて龍昌寺にお世話になり
生活していたそうです。
店長のTさんはお店に貼ってある、きくち寛のチラシを見て
「え〜〜〜誰が呼んだの??」ってなったそうです。
Tさんの車にはきくち寛のCDがいっぱい入れてあったそうです。
でも流されてしまったのです。
新しい車にはCDは無かったけれど、これでまた聴けるわけです!
雨が降って来たので
急遽店内にステージを作ることになり
防災無線で呼びかけを町役場にお願いしていた事と
店内のチラシのおかげで
椅子は満席になりお店でお客さんが足を止めて
聞き入ってくれていました。
約50分のステージになり
感動的でした。
前向きに生きていこうと
涙を流されている方々に
こちらも感無量になりました。
終了してからCDを買いたいと多くの方が
買ってくれました。
サインをいろんなところに書きました。
野外だとイベントらしくなるけれど
えてして伝わらなかった心が店内のおかげで
染み入るように波及して行ったと感じます。
恵みの雨でした。
そうそう8時からの朝礼でも生で2曲歌いました。
朝早すぎて声が〜〜〜出ない、、、
午後からは町民グラウンドの仮設住宅へ行きました。
ナビが新しいのに迷子になってしまい焦りました。
目標の建物が無いからなのかな?
地場が変化しているんかな?
雨が降り続けているので役場に電話して
仮設の空き地で歌うのを変更してもらうことにしました。
昼前について談話室で行うことになりました。
自分でも仮設住宅の中を
「談話室で午後2時から
ギターの弾き語りのコンサートがありま〜す
もし良かったらきてくださ〜い」と声をかけて回りました。
結構多くの方が来て下さり
ここでも1時間を感動的に過ごしました。
今日はとても充実した一日でした。
今日は2時間かけて移動して
盛岡のホテルに泊まります。
被災者に差し上げているCD-Rを焼くことも
ホテルでします。
あ〜眠いけど
まだまだ焼けない、、、